商品先物取引を主に取り扱う投資会社で営業をしています。
あまり聞きなれない言葉だと思いますが、商品先物取引とは金やガソリンの将来の価格を予想して現段階で売買契約をする取引のことです。
そしてレバレッジといって実際の投資額以上の投資を行うことができる信用取引が多く行われています。
投資会社の営業マンの朝は早く、7時前には出社しなければなりません。
出勤しながら日本経済新聞を読み、その日の為替相場、金相場などをチェックしておきます。
そして市場がスタートすると一斉にテレアポ（電話営業）が始まります。
いろんな企業の名簿がたくさんあって、片っ端から社長もしくは重役あてに電話するのです。
コピー機や携帯電話の営業と違って大変なところは、相手は金やガソリンなどの現物を必要としていないところです。
いきなり金の値段が上がります、ガソリン今お買い得ですと言われても、誰も聞いてくれません。
「興味がない」「お金がない」と断ってくる人はまだマシで、たいていの人は話を聞く前に乱暴に受話器を置きます。
詐欺師扱いされることも日常茶飯事です。
1日数百件電話して社長と話ができるのが数十件、アポイントが取れるのは1件あるかないかです。
断られることに慣れる一方で精神的には少しずつ削られていきます。
テレアポよりももっと過酷なのが飛び込み営業です。
指定されたエリアにある会社に片っ端から飛び込んで、社長と会って金やガソリンを買えと言わないといけないのです。
正直私はそれが本当に嫌でたまりません。
門前払いばかりで罵詈雑言を吐かれたこともあります。
夕方会社に帰るとまたテレアポの嵐で、上司も厳しく1件もアポイントを取れない日は他の社員の前で叱られたりしました。
あまりに否定され続けて自分なんて何の価値もない人間なんだとすら思わされます。
朝早くから夜遅くまで神経をすり減らしている状態です。
こんな会社早く辞めてこの生活から抜け出したいです。
1. 無題
楽な仕事をしたほうがいいだと思います。